
解体の基礎知識
単管組建物
単管足場のことです。直径48.6mmの鉄パイプ状の単管と、それを接続するクランプという金具を組み合わせて構築される仮設足場です。
仮設足場の中でも最も歴史が古く、昔の土木現場では「木の丸太」と「紐」を使った足場が一般的でした。しかし、現在では鉄製の単管とクランプを使ったタイプが主流となっています。ただし、強度や安全性の面では枠組足場(以下に説明)に比べてやや劣る部分があるため、高所のビル工事などにはあまり適していません。
安全性の高い枠組足場という種類もあり、これは鉄やアルミ製のフレームを組み合わせて作る仮設足場です。枠組足場は、単管足場に比べて強度が高く、安定性に優れているため、高所での建築工事や大規模なビル工事などに適しています。また、あらかじめ規格化された部材を使用するため、設置や撤去が効率的に行える点も特徴です。一方で、単管足場に比べて資材の重量が重く、運搬や設置に手間がかかることが課題とされています。