
解体の基礎知識
マニフェストの役割
マニフェストは、産業廃棄物が適切に処理されたことを記録・証明するための書類で、発生から最終処分までの流れを追跡する役割を果たします。この仕組みによって、廃棄物の不適切な処理(不法投棄など)を防ぐとともに、環境保護に寄与します。
マニフェストに記載される主な項目
- 廃棄物の種類や量: どのような廃材がどれだけ発生したかを明確にします。
- 排出事業者(工事を発注した側): 廃棄物の発生元を示します。
- 運搬事業者名: 廃棄物を処理場まで運ぶ業者の情報。
- 処分事業者名: 廃棄物を実際に処理・最終処分する業者の情報。
- 処分方法: リサイクルや埋立てなど、処理方法の詳細。
不法投棄防止の仕組み
運搬事業者名や処分事業者名をマニフェストに記載することで、廃棄物の処理経路が明確になり、途中での不法投棄を防ぐ効果があります。昨今の不法投棄問題への対応として、この透明性は非常に重要な役割を果たしています。また、記載内容に基づき行政が監視する仕組みが整備されており、適正な廃棄物処理が徹底されています。